不動産鑑定士が実務において調べた不動産鑑定理論や建築基準法等について綴ります。

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インデックス投資は投資信託かETFのどっちがいい?

近年、米株のインデックス投資がブームになっています。
私の資産の主軸も米株インデックスです。
米株インデックス投資をするには、大きく分けて、「投資信託」「国内ETF」「国外ETF」があります。
今後、何十年と投資し続けるものですので、どれがコストパフォーマンスに優れているかを比較してみました。

比較(インデックス投資)

前提条件は以下にとおり設定しています。

投資信託・・・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
国内ETF・・・MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)
国外ETF・・・VOO バンガードS&P500ETF

投資額・・・20,000,000円
利回り・・・5%
投資期間・・・10年
証券会社・・・楽天証券(販売手数料は無料)
米基準価格等は2021年8月29日現在です。

解説

信託報酬は海外ETFのVOOが一番低いです。
これは、全てのもとになっているETFなので、当然ですね。
配当額が大きいのもVOOです。

見た目の結果では、年間コストが安く、配当額が大きいVOOが良さそうです。

しかし、インデックス投資はそもそもとして長期投資を目的とするものですので、その点を踏まえて再考してみましょう。

配当金は貰えると嬉しいものですが、配当金には税金が掛かります。
上の表では、国内ETFには20%、国外ETFには25%(二重課税を考慮)して税額を査定しています。
配当金を再投資するとしても、税金は政府に取られますので、この分の再投資は当然できません。

上の表にある「年間再投資損失」は、税金で支払った資金を、翌年投資していたら得ることができた金額です。
単年では、1,636円と3,352円ですので、これに年間コストを足すと、投資信託がもっともコストが高くなるので、ETFのほうが優れているという結果になります。

もっとも、長期投資であり、複利を活かすことが最大の目的ですので、複利を考慮した場合「複利10年」の欄の金額分得ることができなかったことになります。

複利まで考慮した場合、上の表の「実質コスト」が年間に生じる費用であるため、投資信託のコストパフォーマンスが圧倒的に優れています。

結論は投資信託

今回の検証では、複利効果を目的とした長期投資という前提のもと、投資信託がベストの投資先であるという結論に至りました。

配当金を出さずに再投資に回すという商品設計が優れており、積立投資もできるので、長期投資するなら投資信託一択ではないでしょうか?

投資信託は注文から約定までに数日を要するなど、利用しにくい一面もあります。
しかし、米株インデックスは右肩上がりですので、買い時は気にせずに余剰資金をコツコツ投入すれば良いので、大きな問題にはならないでしょう。

というわけで、長期投資は投資信託(信託報酬が安く、無配当のもの)がおすすめです!

 

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