不動産鑑定士が実務において調べた不動産鑑定理論や建築基準法等について綴ります。

不動産鑑定士のブログ

おすすめのインフラファンド

インフラファンドを知ってますか?

インフラファンドとは、簡単にいうと、太陽光発電等を作って、それを賃貸して、その賃料から配当金を出す仕組みです。
上場インフラファンドは株式市場で買えるので、お手軽です。
インフラファンドの良いところは、配当利回りが高いところです。配当金が安定しているので、株価が安いところで買えば、7%以上の利回りを得れる場合もあります。
デメリットは、収入の根源がFIT(固定価格買取制度)であるため、FITの期限が切れた場合、収入の安定性がなくなることです。太陽光発電を置く土地は、田舎の山等の地価が相当低い場所ですので、最悪の場合、何も残りません(発電機というゴミが残る可能性はあります)。

したがって、インフラファンドは、安定した配当があるもののFITという寿命があるため、配当利回りが高いという性質をもっています。
年々価値が毀損する(FIT期限到来)ため、本来であれば、配当金が出る度に株価は下がり、配当利回りが上昇するはずの銘柄ですので、慎重に投資しましょう。

では、どの銘柄を買うといいのか!!

2020年末時点で上場しているファンドは以下の7銘柄。

上表は、2020年11月のデータです。
配当利回りだけでいうなら、「東京インフラ・エネルギー投資法人」ですが、権利落ち日に配当金とほぼ同額だけ株価が下落するので、一概にはいえないところです。

ちなみに、2018年末の暴落時や2020年初旬の新型コロナウイルス感染症の暴落時にはタカラレーベンインフラファンドやカナディアンソーラーが10万円を切り、配当利回りは7%を超えていました。

現在、時価総額が大きい銘柄は6%を切っていますので、ちょっと株価が高いです。
待てば下がる場合もありますし、権利落ち日に下がりすぎたりする場合があるので、安くなったらチクチク買いましょう。特に、暴落時はビビりながらも買い進めると安く買い集めれます。
個人的な基準では、6%以上で買って、平均取得金額で6.5%以上になるようにしています。

時価総額で考えた場合、タカラインフ か カナディアン が良いかと思います。
なお、インフラファンドの出来高は小さいので時価総額が大きくてもボラティリティはありません。ですので、買うときも売るときも指値がおすすめ。成行だと窓が空いて損する場合が多いです。いつか買えればいいか、この金額だったら売れたらラッキーぐらいの金額で指値を入れておくと、意外と拾われます。

分配金は、利益分配金と利益超過分配金の2つから形成されています。
利益超過分配金はその名の通り、利益を超過して払われる分配金です。それだけ聞くと赤字のように思えますが、減価償却費部分を使って捻出しているため、実際には資産を取り崩しているわけではありません。もっとも、留保できるお金を配当に回していることから、次の物件取得時などに使える資金が減るため、将来の借り入れや新株発行のリスクが増えます。

この点、もっとも利益超過分配金の割合が少ないのが、タカラインフです。優秀!

  • B!