不動産鑑定士が実務において調べた不動産鑑定理論や建築基準法等について綴ります。

不動産鑑定士のブログ

競売で物件を取得する手順

競売は一昔前とは違って、占有者の立ち退きが法的に行えるほか、インターネット情報の充実によって参加しやすくなりました。
その関係上、参加者が増えて割安感は減りましたが、やはり割安なので、いい物件があったら狙っていきたいですね。

今回は競売の流れを説明します。

競売の情報を入手する

BIT 不動産競売物件情報サイトで情報を入手する

3点セット「物件証明書」「評価書」「現状調査報告書」をダウンロードして吟味します。

基本的には全て精読するのですが、再建築の可否や、占有者の状況、敷地の権利などには特に注意を払います。
内覧はできず瑕疵があってもアフターフォローはないので、写真や評価書の内容をしっかり確認してください。

入札の流れ

入札用の書類を入手する

裁判所の支部毎に振込先が違うので、郵送で請求しましょう。
返信用の封筒に切手を貼って、付箋なりにメモ書きしておけば、書類を詰めて返送してくれます。
度々入札するようなら、近くを通ったときに、まとめて何部か貰っておいてもいいですね。

もらう書類は、
・入札書
・暴力団員等に該当しない旨の陳述書
・振込依頼書
・入札保証金振込証明書
・入札用の封筒
・郵送用の封筒
です。

入札書類を記入する

記載例がbitのHPにあります。
「入札書」「暴力団員等に該当しない旨の陳述書」「住民票(個人の場合)」に必要事項を記載して、入札用の封筒に入れて封をします。

入金する

「振込依頼書」の伝票を使って金融機関で振り込みします。
振込依頼書の控えを「入札保証金振込証明書」に貼り付けて割り印します。

なお、入金額は「買受申出保証額」となります。
多い分にはいいですが、少ない場合は落札できなくなるのでご注意くださいませ。

提出する

「入札用の封筒(中身入)」と「入札保証金振込証明書」を持参もしくは郵送にて提出します。
郵送の場合は必着であり、消印有効ではないのでご注意ください。

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